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国会 フラッシュアップ


テレビ発言の訂正「名簿」ではなく「帳簿」でした
− 民進党スタートに思う −

 ひとの言い間違いを少しばかりいじろうとして、私自身がとんだちょんぼをしてしまった。いつも出演しているテレビ朝日の夕方のニュース番組「スーパーJチャンネル」(月〜金曜日午後4時50分)でのこと。
日刊スポーツの実際の記事画像
 その前日開かれた民進党の結党大会の冒頭、あいさつに立った岡田克也代表が「覚悟をもって民進党をスタート」と言うべきところを古巣の「新進党をスタートさせましょう」とやってしまったのだ。あわてて訂正したのたが、私の番組ではちょっぴり意地悪して、この場面をVTRで流したあと私がコメントすることにした。

 といって私は、自民党の1強体制が続くなかで誕生した民進党を決して否定しているわけではない。むしろ政権交代可能な2大政党制を心待ちにしている方だ。そこで不肖にもジャーナリストの大先輩、故・筑紫哲也さんが、2大政党制に込めていた思いを紹介させていただきます、として「政権交代のいいところは、何より相手がつけていた名簿を見られるということです」とやってしまったのだ。

 そのうえ、すぐに間違いに気づいて言い直した岡田代表と違って、話がずんずん進んでしまったものだからキャスターの渡辺宣嗣さんの頭は「?」だらけ。渡辺さんがこうなのだから、視聴者のみなさんがわかるはずがない。本当にごめんなさい。

 そう、正しくは「名簿」ではなく、「帳簿」なのです。帳簿を見られるということは、相手の政権が「あれれ、こんなところにこれだけ金を使っている」「ここには随分手厚いんだな」といった具合に、手の内をすべて見ることができるということなんですね。逆に政権政党の側にとっては、2大政党の一方に政権が渡ったら、これまでやってきたことをさらけだすことになる。だから、透明にしておかなければならないし、何より、いつも緊張感を持っておかなければならない。

 やはりこう書いてくると、名簿と帳簿では大違い。最近の自民党の不倫、放言、暴言癖を見ていると、やはり当分、帳簿を見られる心配がない、という緊張感のなさから来ているように思えてならないのだ。

 というわけで、なんだかテレビのおわびを新聞でという感がなくもないが、私は「覚悟をもった新進党」、もとい、民進党のスタートを心から歓迎しているのです。

(日刊スポーツ「フラッシュアップ」2016年4月5日掲載)



民進党(Wikipedia)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/民進党
民進党 | 国民とともに進む。
 https://www.minshin.jp/
帳簿の独占には必ず不正が生まれる(大谷昭宏事務所HP)
 http://www.otani-office.com/flashup/n131112.html


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