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ご報告と感謝

大谷 昭宏


取材活動


 この大谷昭宏事務所ホームページの「活動」の項や、出演しているテレビ各局の番組の中でお断りを入れさせていただいたので、ご承知の方も多かったことと思う。私は8月全部と9月の後半までの大半、テレビ番組を病気療養のためお休みさせていただいたが、お蔭さまで9月25日放送の大阪・朝日放送の「キャスト」から番組に復帰、翌26日の名古屋の東海テレビ、さらにその後に続く東京や名古屋の番組も10月期クールが始まる9月最終週からこれまで通り出演させていただくことになった。この間、各方面に多大なご迷惑をかけたことを心からお詫び申し上げるとともに、それにもかかわらず、多くの方々からお見舞いや励ましの言葉をいただいたことにあらためて感謝します。ありがとうございました。

 また、闘病の様子や復帰時期について様々お問い合わせをいただき、その時点ではっきりしていることについては事務所スタッフから出来る限りお知らせしてきたが、いかんせん病にかかわること。不確定なことも多く、ご不満な部分も多々あったことと思う。そこで、ここにあらためて事実関係と、これまでの経緯をご報告し、おわびに替えさせていただこうと思う。


 私の正確な病名は「肝内胆管がん」であった。端的にいうと肝臓の中にある胆汁を運ぶ管にがんが発生、初期の段階で見つかったのである。8月28日に大阪大学医学部附属病院(阪大病院)で肝臓の一部、約30%を切除する手術を行い、幸いにして経過は良好。9月10日に退院、自宅療養したあと、9月末の復帰となった次第である。

 簡単にいきさつを記しておくと、私は新聞社を離れてフリーのジャーナリストになったころから年に2回、半年ごとのペースで人間ドックに入り、健康診断を受けてきた。今回、幸いにして、がんを早期発見できたことは一にも二にも、このドックのお蔭だったといえる。たいがい何事にもルーズな私なのだが、ドックで健康であるというお墨付きをもらって、また、酒もたばこもガンガンやれる。どちらかといえば、そんな邪な動機だったのだが、このドックのクリニック、入野医院(大阪市浪速区)の入野宏昭現院長と入野先生の叔父に当たる故・入野忠芳先代院長に、このたびは救われたといっていい。先代の忠芳院長は私に「仕事も酒もたばこも無茶をする男だから」と年に2回のドック入りを薦めてくれて、なおかつ通常の検査項目に加えて、全身のCTスキャンと脳ドック、さらにMRIによる腹部、胸部の検査を毎回実施してくれていたのだ。

 それは忠芳院長が数年前、まだ60代の若さで亡くなられてしまったあと、後継となられた宏昭院長にも引き継がれていた。5月末、今年初めてドックに入った私は、肝臓のγGTPが異常な数値を示した。じつは昨年11月のドックでも数値は上がっていたのだが、いかんせん私はウイスキーが大好き。そのときは酒を控えるようにということだったのだが、5月の検診の数値は、それをはるかに上回っていた。そこに、幸いにしてCTの画像があった。入野院長が肝臓部分の異常を見つけ、その時点ですでに「肝内胆管がんの疑い」として即刻、阪大病院での精密検査を手配して下さったのである。

メモ

 その後は7月末から1週間ほどの検査入院を含めて阪大病院の消化器内科、消化器外科、心臓、内分泌、肺など、それこそ各科挙げての連携によって、ついに手術にこぎつけることができた。感謝に堪えない。さらに9月末の術後検診で、他の部位やリンパ節へ転移はまったく見られなかったことも明らかになった。今後は、それでもなお、がんの発生を抑えるための術後化学療法を向こう数か月続けたうえで、医師のみなさんは完全治癒に持ち込みたいとしている。

 医師によれば、がんの中でも治癒が難しいとされる「肝内胆管がん」としては、ベストに近い形で治療が行なわれたという。ただし、もちろん、たばこは将来にわたって絶対禁煙。お酒は、少なくとも術後治療が終了するまでは口にすることはできない。ちょっぴりしんどいけど、がんを克服するにはそのくらい我慢しなくっちゃ。それに酒は飲めなくても、ワイワイガヤガヤの席は大好き。気をつかわずに、ぜひ誘って下さい。

 もう1点どうしても書いておかなければならないことがある。先にも書いたように、この間、仕事の仲間、友人、それに顔も存じあげない視聴者、読者のみなさんから温かい言葉をいただき、またメディアの方々からは、打ち合わせや励ましのために病室を訪ねたいとの申し出をいただいた。だが、家族と事務所スタッフを除いて固くご辞退させていただいた。その無礼と非礼をあらためてお詫び致します。病院側と協議を重ね、治療に専念したいこと、医師が検査などをスムーズに進めたいこと、さらには、他の入院患者のみなさんに影響を及ぼさない。それらのことから、大変わがままな対応をさせていただく結果になった。ただ、事務所にお寄せいただいた言葉の数々は、スタッフからすべて届けてもらっており、その一つひとつは、いまもしっかりと心に残っている。どれも励みになりました。あらためて、ありがとうございました。


 以上が簡単な経緯と結果だが、医師によると、お酒やたばこは当然制限があるが、「仕事と運動量はまったく制限なし」。つまり仕事は気にすることなく、いままで通り続けて大丈夫とのこと。お寄せいただいたご厚意には仕事でお返ししていくつもりですので、どうぞよろしく。

 そして終わりにひと言。今回の経験から、とりわけ中高年になったら健康診断はつくづく大事だなあ、と当たり前のことに気づかされた。年に2回の人間ドック。費用のことより、いかんせん忙しい日々、当然のように日程を入れてくる事務所スタッフに、こんなにピンピンしているのだから1度くらいパスしたってどうってことないのでは、と思ったことも1度や2度ではない。だが、もし今回、そんな悪魔の囁きに耳を貸していたら、と思うと心底ぞっとする。このコラムを読んで下さっているみなさん、こんな私の体験を、どこか心の隅に置いてやって下さいね。

(2014年9月28日)


事件記者という生き方


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